CAD出力 × 基幹システム
部材名寄せ自動化の検証結果

CADシステム(ネットイーグル/XSTAR)から出力される部材リストと、基幹システムの商品マスターを自動照合するAIの実証検証を行いました。本資料では検証結果・課題・開発の進め方をご説明します。

検証データ横架材 40件(1物件分)
マスター件数基幹システム 4,998件
検証日2026年9月25日

現状の課題

CADシステムと基幹システムの間で部材の呼び方がバラバラなため、担当者が目視で照合・紐付けを行っています。

表記ゆれ

同じ材料でも全角・半角の違いや略称が混在。
例:RW集成 vs RW集成

寸法の記載順序が違う

CADは W×H×L で記録、基幹システムは L*W*H で記録。自動照合できない。

等級・グレードの不一致

CAD側の等級名称と基幹システムの商品分類が異なるケースが多数存在。

マスター自体の未整備

桧KD・米松集成など一部樹種が基幹システムマスターに未登録のまま。

今回の検証内容

実際のCAD出力ファイル(xlsm)と基幹システムの商品マスターを使い、AIによる自動マッチングを実装・検証しました。

STEP 1

CAD出力を読み込み

xlsmの横架材シートから樹種・等級・寸法を抽出

STEP 2

正規化処理

全角→半角変換・寸法順序の統一

STEP 3

マスター照合

基幹システム4,998件と自動マッチング

STEP 4

判定・出力

自動/要確認/未マッチを3段階で仕分け

検証結果

横架材40件のサンプルで検証した結果、45%が自動マッチ、65%が自動または参考マッチで対応できました。

40
検証部材数(横架材)
18
✅ 自動マッチ(45%)
8
⚠️ 要確認(20%)
14
❌ 未マッチ(35%)
判定 件数 内容 対応方針
自動マッチ 18件 樹種・寸法・等級がすべて一致(主にRW集成 E105-F300) そのまま自動反映
要確認 8件 寸法は一致するが等級名称が異なる(在来金物併用など) 担当者が候補から選択
未マッチ 14件 桧KD・米松集成・杉LVL・集成KDがマスターに未登録 マスター整備後に自動化可能
未マッチの14件は「AIが判定できない」のではなく、基幹システムのマスターに該当商品が未登録であることが原因です。マスター整備を行えば自動マッチ率は大幅に向上します。

明らかになった課題

今回の検証で、AI導入以前に整理が必要な課題が明確になりました。

課題①:マスターの未整備

桧KD・米松集成など主要樹種が基幹システムに未登録。まずマスターの網羅性を高める必要があります。

課題②:等級名称の統一ルールがない

「在来金物併用」「特1等」などCAD側の等級表記と基幹システムの分類が対応していない。対応表の作成が必要。

課題③:横架材以外のシートが未検証

今回は横架材のみ検証。柱束材・端柄材・合板など他カテゴリでも同様の照合が必要。

課題④:複数物件でのパターン収集が必要

1物件のみのサンプルでは表記ゆれのパターンが不十分。追加サンプルがあれば精度向上が期待できる。

開発の進め方

3つのフェーズで段階的に自動化を進めます。まず確実に効果が出る範囲から着手します。

完了 — Phase 0
AI実証検証(本資料)
実データを使ったマッチング検証・精度確認・課題の洗い出し
Next — Phase 1
マスター整備 + 名寄せ自動化ツールの構築
未登録商品の追加・等級対応表の作成・xlsmアップロード→自動照合ツールの本番実装
Phase 2
全カテゴリ対応 + 単価自動反映
横架材以外(柱束材・端柄材・合板等)への拡張・マッチング結果に単価を自動セット
Phase 3
基幹システム連携・完全自動化
CAD出力から見積書生成まで人手ゼロのワークフロー実現。RPA連携も視野に。
Phase 1完了時点で、現在の手作業の60〜70%削減が期待できます。まずこの段階でROIを確認し、Phase 2以降の投資判断を行うことを推奨します。

名寄せAI デモツール

実際のxlsmファイルをアップロードすると、基幹システムマスターとのマッチング結果をリアルタイムで確認できます。

名寄せAI — インタラクティブデモ

xlsmファイルをアップロードするだけで即時に照合結果が表示されます

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