CADシステム(ネットイーグル/XSTAR)から出力される部材リストと、基幹システムの商品マスターを自動照合するAIの実証検証を行いました。本資料では検証結果・課題・開発の進め方をご説明します。
CADシステムと基幹システムの間で部材の呼び方がバラバラなため、担当者が目視で照合・紐付けを行っています。
同じ材料でも全角・半角の違いや略称が混在。
例:RW集成 vs RW集成
CADは W×H×L で記録、基幹システムは L*W*H で記録。自動照合できない。
CAD側の等級名称と基幹システムの商品分類が異なるケースが多数存在。
桧KD・米松集成など一部樹種が基幹システムマスターに未登録のまま。
実際のCAD出力ファイル(xlsm)と基幹システムの商品マスターを使い、AIによる自動マッチングを実装・検証しました。
xlsmの横架材シートから樹種・等級・寸法を抽出
全角→半角変換・寸法順序の統一
基幹システム4,998件と自動マッチング
自動/要確認/未マッチを3段階で仕分け
横架材40件のサンプルで検証した結果、45%が自動マッチ、65%が自動または参考マッチで対応できました。
| 判定 | 件数 | 内容 | 対応方針 |
|---|---|---|---|
| 自動マッチ | 18件 | 樹種・寸法・等級がすべて一致(主にRW集成 E105-F300) | そのまま自動反映 |
| 要確認 | 8件 | 寸法は一致するが等級名称が異なる(在来金物併用など) | 担当者が候補から選択 |
| 未マッチ | 14件 | 桧KD・米松集成・杉LVL・集成KDがマスターに未登録 | マスター整備後に自動化可能 |
今回の検証で、AI導入以前に整理が必要な課題が明確になりました。
桧KD・米松集成など主要樹種が基幹システムに未登録。まずマスターの網羅性を高める必要があります。
「在来金物併用」「特1等」などCAD側の等級表記と基幹システムの分類が対応していない。対応表の作成が必要。
今回は横架材のみ検証。柱束材・端柄材・合板など他カテゴリでも同様の照合が必要。
1物件のみのサンプルでは表記ゆれのパターンが不十分。追加サンプルがあれば精度向上が期待できる。
3つのフェーズで段階的に自動化を進めます。まず確実に効果が出る範囲から着手します。
実際のxlsmファイルをアップロードすると、基幹システムマスターとのマッチング結果をリアルタイムで確認できます。
xlsmファイルをアップロードするだけで即時に照合結果が表示されます